女優安藤サクラ(33)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「まんぷく」(午前8時)の8日に放送された第132話の平均視聴率が21・1%、9日放送の第133話が21・4%(ともに関東地区)だったことが11日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は初回の23・8%。

同ドラマは、インスタントラーメンを開発した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)仁子(まさこ)夫妻をモデルに、戦前から高度経済成長時代の大阪で懸命に生き抜く夫婦の苦労と成功の「敗者復活の物語」が描かれる。

脚本は大河ドラマ「龍馬伝」や、ヒットドラマの「HERO」「ガリレオ」などを手がけた福田靖氏、チーフ・プロデューサーは、福田氏と「龍馬伝」でもともに仕事をした真鍋斎氏が担当する。

また全編ナレーションを女優芦田愛菜が務め、DREAMS COME TRUEが朝ドラで初めて2度目(1992年放送の「ひらり」の「晴れたらいいね」以来で26年ぶり)の主題歌を担当する。

あらすじは、海外での販売を目指していた「まんぷくヌードル」だったが、幸(小川紗良)が家に連れてきた外国人らに萬平(長谷川博己)がラーメンの試食をしてもらうと「熱い。麺が長すぎる」など不評だった。早速、会社の会議で麺を短くするなど改良をすることを決め、家で福子(安藤サクラ)と実験を始めた。いろいろと試したがうまくいかなかったが、福子がつぶやいた天ぷらの揚げ方をヒントにして麺の量を減らし揚げてみることにした。するとうまくいった。

一方、スープやカップなどの開発が遅れていた開発チームに、萬平は「解決方法はある」とげきを飛ばし開発を促したが、源(西村元貴)は「家ではラーメン開発の話などはしない」と話すなど、開発メンバー内では消極的な発言が続き進捗(しんちょく)が難航していた。萬平は開発状況を聞くと遅れていることがわかり「君たちは真剣に仕事に取り組んでいるのか。来週までサンプルを出すんだ」と激怒した。家では源と福子でカップ麺の話になり「天才なんやお父さんは、ぼくはついて行くのは無理だ」と弱音を吐き始め、福子は「簡単に弱音を吐くのはやめなさい」としかった。福子は萬平に源をしかったことを話し「会社のメンバーは萬平さんの顔をうかがって萎縮しているのでは」と投げかけると翌日、萬平は開発メンバーに「急がなくていい。じっくり考えてくれ。迷ったら相談してくれ。みんなで一緒にまんぷくラーメンを作ろう」と話した、という内容だった。