上方演芸界で最も長い歴史を持つ「第54回上方漫才大賞」(4月13日午後3時、カンテレ・ラジオ大阪で同時生放送=関西ローカル)の奨励賞・新人賞ノミネートが18日、大阪市内で発表された。

この日は、1次審査を通過したノミネートの奨励賞5組と新人賞7組が登場し、当日のネタ順抽選が行われた。

奨励賞は出番順にアキナ、なすなかにし、アインシュタイン、かまいたち、ジャルジャル。新人賞は出番順にアルミカン、たくろう、マルセイユ、さや香、からし蓮根、ネイビーズアフロ、ミキ。

大賞は当日の生放送内で発表され、奨励賞・新人賞は審査員や視聴者の投票で受賞者を決定する。賞金は大賞200万円、奨励賞150万円、新人賞100万円。

奨励賞にノミネートされたアインシュタイン・稲田直樹(34)は、昨年末から104万円をかけて増毛中。賞金の使い道について「(増毛の支払いは)折り合いが付いた」といい「(アキナの)秋山さんみたいにメッシュ入れたい」と、イメチェンを希望した。すでに強烈な印象の稲田に、相方の河井ゆずる(38)は「処理しきれない」と、お手上げ状態で苦笑い。稲田は増毛の次に「まつげを。目力を」と、さらなるイメチェンを希望すると、河井に「そこじゃない。あご削ったりしないの?」と突っ込まれ「それはもったいない」と、会場を沸かせていた。

新人賞にノミネートされたミキは、登場から「上方漫才大賞にミキが来たぞ!」とハイテンション。4月から東京進出を発表している2人に、さや香・新山士彦(27)は「ふざけた兄弟(ミキ)に取らせたくない。あの2人は上方を捨てました」と口撃。3年連続新人賞ノミネートのネイビーズアフロ・皆川(26)は過去2年、自分たちの後にネタを披露した組が受賞していると話し「今年はミキが取ると思います」と笑わせた。

そんな中、ミキの2人は後輩霜降り明星・粗品のツッコミ「野党」「カバ強め」などをジェスチャー付きでパクる余裕ぶり。亜生(30)は意気込みと賞金の使い道を「優勝! 貯金!」と宣言した。