NHK定例放送総局長会見が20日、都内で行われ、木田幸紀放送総局長が、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」に出演していたピエール瀧容疑者が逮捕されたことで「もちろん損害賠償請求を検討すると思う」と語った。今は番組の対応で手いっぱいだが、検討は当然との姿勢を示した。また、逮捕には「大変驚いている。ショックで信じられない。出演シーンのカットなど大きな影響が出て遺憾」とした。

瀧容疑者の代役には俳優三宅弘城(51)が決まっている。主人公の盟友である足袋職人の黒坂辛作役。番組は約3カ月先まで収録済み。木田氏は三宅が「4月28日放送予定の第16回から登場」と説明した。

制作局幹部は、3月放送分の瀧容疑者の出演場面はカットなどで対応し、その後の登場場面が4月28日以降となり、三宅の起用で撮り直すとした。黒坂の登場場面が減ることはないという。また、瀧容疑者が昨年5月から収録に参加し、逮捕当日も収録に参加していたことも明かし、撮影期間中「変わったことはなかった」とした。