広瀬すず主演のNHK連続テレビ小説「なつぞら」のナレーションを務める内村光良が、実は、主人公奥原なつの父親という設定だったことが10日、明らかになった。うっかりすると気付かない可能性もある流れだったが、この日の放送で、内村がなつの天国の父という設定を示すシーンが放送された。

主人公のなつは戦災孤児。この日は、なつが、亡くなった父が生前書いた手紙を涙ながらに読む場面が放送された。そのシーンの途中、手紙を読む声が、なつの幼少期を演じる粟野咲莉の声から手紙を書いた父の声にかわったのだ。そして、その声の主は内村だった。番組終盤には、内村の声で「私は約束どおり今もお前と一緒にいるよ」という優しい言葉がなつにかけられた。

これまでのナレーションには、内村の劇中の設定を明確に示すような要素はなかった。なつを思い、応援する言葉が発せられていたが、なつを応援する視聴者代表のように思われていた。今後、内村が、声だけでなく、なつの父親役として実際に出演する日がくるのか注目される。