フジテレビは13日、都内で役員会を開き、遠藤龍之介専務（62）の社長就任を決定した。遠藤専務は、芥川賞作家遠藤周作さんの長男。6月末に予定される株主総会で正式に就任する。

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テレビ局の編成マンというと「クールなエリート」というイメージもあるが、遠藤専務のイメージは「座談の名手」だ。事件や大きな人事があった際、マスコミ対応することが多いのだが、当該案件については迅速に分かりやすく説明。その後の囲みで、ウイットに富んだ話を披露してくれる。

テレビマンは、自分の作った番組のことを胸を張って話す人が多い印象だが、数年前に会話した時、遠藤専務は編成マン時代に、業界の華やかなゴルフコンペの準備をした話を面白く話してくれた。「ナイスショットをすると、ファンファーレが鳴ってね…その仕込みをしたんだよ」と笑い、記者たちも爆笑させた。ただ、その裏では記者1人1人を冷静に分析していた。【小谷野俊哉】