多臓器不全のため1日に70歳で亡くなったほら吹き漫才の第一人者、横山たかし(本名・山高孝=やまたか・たかし)さんの相方、横山ひろし(72)が3日、大阪・心斎橋角座で会見し「たかしを忘れんとってください。金の物を見たら相方を思い出してやってください」と涙ながらに悼んだ。

2日に行われた葬儀では棺のたかしさんに金ピカの衣装を着せた。「すまんのぉ~」のトレードマークだった赤いハンカチは「あっち(天国)へ行って、だれか分からんかったらあかんから」と口元を少し開けて、くわえさせた。大ウケしている舞台姿のまま旅立った相方に「漫才も病気も一生懸命がんばった。もう寝たほうがいいよと言うと、最後に右のまつげがピクッと動いた気がしました」と出棺の様子を明かした。

会見では晩年にたかしさんが使用していた「純金車いす」とともに舞台に立った。「いい夢をみさせてもらった。彼は日本一の漫才師。最高の相方だった」と改めて話したひろしは、相方からの「漫才を続けて」のメッセージには「いまはまだ何も…。白紙の状態です」。後日、お別れ会を大阪市内で開く予定。