俳優松坂桃李(30)主演のフジテレビ系連続ドラマ「パーフェクトワールド」(火曜午後9時)の第8話が、11日に放送される。

建築士の鮎川樹(松坂)は、大学生の時に事故に遭って脊髄を損傷して、下半身が不随になる。「恋愛も、好きだったバスケットボールも、もうしない」と、心に固く決めていた。そんなある日、高校時代の同級生・川奈つぐみ(山本美月=27)と再会。閉ざされていた樹の心が、少しずつ開かれていく。原作は、女性コミック誌「Kiss」(講談社)に連載中の有賀リエ氏作の同名コミック。累計部数は170万部を超えている。

樹が働く設計事務所の所長・渡辺剛を演じる木村祐一(56)は、純愛を描いたストーリーに「脚本を読んで泣いてるんですよ。(各話の)この年になると涙腺が抑えられないんで、本読んだだけで泣いちゃうんです。今は涙腺がゆるゆるでございます」話している。

第8話では、高木圭吾(山中崇)と楓(紺野まひる)夫婦の夢をどちらもかなえる樹(松坂)のプランは、2人に笑顔を取り戻した。樹は正式に高木夫妻が建てる家の設計を請け負うことになった。つぐみ(山本)もまた、建築中のバリアフリーのモデルルームを見学できるよう、仕事関係者にかけ合う。

2人がまた一緒に仕事をすると聞いた、樹に思いを寄せるヘルパーの長沢葵(中村ゆり)はいても立ってもいられず、松本で働くつぐみの元へ向かい、「樹くんと付き合うことになった」とうそをついてけん制する。それを聞いたつぐみは、樹への思いを封印するように、高校時代に描いた思い出の絵を捨てる。樹もまた、つぐみが是枝洋貴(瀬戸康史)と結婚すると知り「幸せになれよ」とエールを送る。

建設工事の安全を願う地鎮祭当日、つぐみは父親の元久(松重豊)に、樹と一緒に仕事をしていることを打ち明けようとする。だが、次の瞬間、強い揺れに襲われ、大きな地震が起きる。幸い、つぐみの家は被害が少なかったが、地鎮祭に参加するため、同じく松本にいた樹とは連絡がつかない。心配になったつぐみは、元久や母親の咲子(堀内敬子)が止めるのも聞かず、家を飛び出す。

東京で地震のニュースを知った洋貴は、つぐみから樹と連絡が取れないと聞き、葵と合流して松本へ向かうことに。葵によると、樹にとって何より心配なのは、排せつができないことによる尿毒症だという。最悪の場合、死にいたることもあると聞き、つぐみの不安は増す。