脳科学者の茂木健一郎氏(56)が、大麻取締法違反(所持)の罪で起訴されていた元KAT-TUNメンバー田口淳之介被告(33)が土下座で謝罪したことについて「やりすぎではないか」と私見を述べた。

田口被告は7日、勾留先の東京湾岸署から保釈された際、署の前で約20秒間、地面に頭を付けてファンや関係者に謝罪した。田口被告の土下座は、ネット上でも反響を呼んでいるが、茂木氏は8日更新のツイッターで、「ぼくは、もともと薬物の使用は犯罪というよりも公衆衛生上の問題だと思っているし、御本人が反省されているのはわかるけれども、あれはやりすぎではないかと思う」とした。

その理由について「土下座が問題だと思う理由の1つは、ドラッグに手を出したり、依存症になられてしまう方は、日常でストレスを感じたり、心のバランスを崩すことがきっかけになることも多いわけで、そのようなことを起こりにくくするためには心の平穏を保つことが大切で、土下座はそのような平穏に反すると思う」と説明。「田口さんは、土下座などしないで、一礼して、おだやかに、しずかに、自分の思いを言われればよかったのだと思う。土下座は時代錯誤だし、以上にのべたような理由で、心の平穏から離れて適切ではなかったと感じた」とつづった。