吉本興業のお笑いタレントバッドボーイズと横沢夏子(28)らが1日、都内で法務省主唱イベント「立ち直りフェスティバル」に参加し、同省の“社会を明るくする運動”アンバサダーに任命された。

今年の運動のキャッチコピーは「リスタート」。過ちを犯した人が立ち直れる社会を目指す運動で、闇営業問題で揺れる吉本芸人にとって“タイムリー”なイベント出演となった。

「誰よりも立ち直った人」として紹介された元暴走族のバッドボーイズ佐田正樹(40)は「僕は少年のころに悪いことをして、立ち直って芸人やらせてもらっている」として、現在は少年院慰問などを行っていることに触れ、相方の清人(40)が「立派になったね、くそゴキブリが」とツッコんだ。

佐田は続けて「誰しも過ちは絶対犯すんですよ。いつ何時、ここにいる皆さんも過ちを犯す可能性は絶対にあるということだけは、肝に銘じていただいて。それでも1回、悪いことをしたからと言って見放すのか。許してあげる心を持とうよ、というのが、この日本でこういう活動をしていけば、いろんなことを許せる人間、国になれば、もっとすばらしい国になる」と熱弁。「皆さん、許せる心をお願いします」と軽く頭を下げた。

佐田は非行に走っている人へのメッセージを求められ「今非行に走っている人がこれを見ているかどうか分かりませんけど、たぶん見ていないんじゃないかな(笑い)。でもね、1人じゃないだよということを伝えてあげたい。家族じゃなくても同じ人間、助けてくれる人はいる」と訴えた。

横沢は生徒会長を経験したことなど、バッドボーイズと正反対の経歴をアピール。ただ、「今だから言える悪いこと」を聞かれ、かつて「新潟県で育って、夏になると横沢家で海でバーベキューをしていて、お父さんが素潜りして、サザエを捕って、それを食料として、結構な量を食べちゃった。日本海のサザエ全部取り尽くしたんじゃないか」とざんげした。

山下貴司法務大臣からは、アンバサダーの任命状が送られた。谷村新司(70)も出席した。