映画「町田くんの世界」(石井裕也監督)のヒロインとして女優デビューした関水渚(21)が4日、都内で浴衣姿を披露し、「朝ドラのヒロインになりたい」と、七夕の短冊に願いをつづった。

関水が「このまま地方の空いているお祭りに行きたい」という今年初の浴衣姿。願いをつづったNHK連続テレビ小説の印象について「好きな作品が『まんぷく』なので、安藤サクラさんを見てすてきだなと思った」。これまで「半分、青い。」(18年)「エール」(20年)のオーディションは受けたが、まだ届いていない。「役がいただけなくて悔しかったので、次こそは、と思っております」と意欲を見せた。

「町田くん-」では、1000人を超えるオーディションからヒロインの猪原奈々役を射止めた。細田佳央太(17)と新人ダブル主演で、前田敦子、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、松嶋菜々子ら豪華キャストと向き合った。「全員優しい方だった。正直何していたらいいか、何も分からなかったんですけど、(皆さん)緊張ほぐしてくださったりして、優しかったです。高畑充希さんが『地方ロケはおいしいものがあるから、映画の最初と最後で(体形が)つながるように、食べ物を食べてね』とおっしゃってくださって」と感謝した。

「町田くん-」の公開から約1カ月。初めて見た際は、「町田君がひとりで撮っていた、猪原さんに対する思いとかが爆発しているシーンを初めて見て、それを見たときは猪原さん目線になってしまうんですけど、うれしくてしょうがなくて、涙が出てしまいました」感極まったという。「できないことしかない、という毎日だったんで、不安になることが多くて。でもひとつ作品を終えて、ちょっとは強くなれたかな、と思いました」とデビュー作を完走し、成長を実感している。

女優になったきっかけは「事務所の先輩でもある石原さとみさんに憧れていた」こと。「さとみさんの『リッチマン、プアウーマン』(12年、フジテレビ系)がきれいで、すごく好きでした。さとみさんといつか共演したい」と願った。綾瀬はるかにも憧れ、「バラエティーとかでおふたりの笑顔が映るとそれだけで幸せな気持ちになれる」と笑顔。「自分もいつかは後輩に憧れられる女優さんになりたい。町田くんの世界の現場で先輩方に優しくしていただいたので、自分も後輩ができたら恩返ししたい」と決意を込めた。

短冊には他にも「連ドラの主演になりたい」など17の願いをつづった。「二度とノロウィルスとへんとう腺になりたくない」「アメトーークに出たい」と、自らの病歴や、話題の番組を入れてくる大胆さも。「『ミートソース好きすぎる芸人』があったら、ぜひ!。すごい好きでいつも見させていただいてます」と屈託なく笑い、大物感もかいま見せた。

好きな男性のタイプを聞かれると「面白い人…ざっくりしすぎですよね。明るい人」と恥ずかしがりつつ、「そこまでハイレベルなことは求めない。ポジティブな人が好きです」。ただ、「見た目はジョニー・デップがいいです」ときっぱり。周囲の笑いも誘った。

チャームポイントについては「手はよく褒められます。手がいい感じなんです。指の動きなんだと思います。自分じゃよく分からないんですけど。荒れやすいので、冬信じられないくらいはハンドクリーム塗ってます」と話した。

今後は来年公開の「カイジ ファイナルゲーム」(20年1月10日公開)で、ヒロインとして藤原竜也と共演する。「うれしくてしょうがなくて。カイジをずっと見ていたので、竜也さん演じるカイジのことをカイジ、と呼べる幸せがハンパなかったです」と気合が入る。女優デビュー2作目でも「力は抜けなかった。ムチャクチャ肩が凝ってました」と、まだ初々しさも残るが、最後の短冊には「カイジをたくさんの人に見てもらいたい」と願いを込めた。

 

◆関水渚(せきみず・なぎさ)1998(平10)年6月5日、神奈川生まれ。15年タレント・スカウト・キャラバンでファイナリストに選ばれ芸能界入り。17年「アクエリアス」CM出演。好きな食べ物はミートソース、嫌いな食べ物はレバー。中学時代は陸上部(中距離走)、高校時代は野球部マネジャー。好きな季節は海が好きなため夏。身長159センチ。