歌手吉田拓郎(73)がコンサートツアーの最終公演を3日、パシフィコ横浜で行いました。

最近のブログの発言など見て、「もしかしたら、この日で『ツアーはもうやらない』と宣言するかもしれないな」という予断を持って駆け付けました。

最初のあいさつで「今日は特別な夜になると思います」。おっ、本当に宣言が出るかもしれないぞ。そんな思いを持ちながら取材を続けます。ライブ会場の中に入りっぱなしでは原稿を書けないので、出たり入ったりを繰り返しながらMCの発言に耳を傾けます。

「女子フィギュアスケートの紀平梨花さんに注目しています。滑りが美しい。心から全てを奪われています」。紀平トークが長々と続きますが、“本線”である「ツアー終了宣言」に行き着くまでの盛り上げかな~とにらみながら取材を続けます。

今ツアーは北は宇都宮から南は名古屋まで計7公演を行いました。「今まで北は大宮までだったけど、宇都宮はさすがにきつい」。そして「名古屋に行くのは10年ぶり。10年ぶりに新幹線に乗ったんだ」。あ~、最後のツアーだから、無理をして遠くに足を延ばしたのかな~と思っていると「前泊もして2泊しちゃった。楽しかったよぉ~」。

公演の終盤には「音楽はやめない。詞を書いたり曲を作ったり」。この後で「でもツアーはもうやらない。単独の公演だけにするんだ」という発言が出るかと思いきや、まったく出ません。

ふと気付けば、新曲「運命のツイスト」やヒット曲「人生を語らず」「ガンバラナイけどいいでしょう」など20曲の歌唱を終えて終演です。しかも約2時間半立ちっぱなし。結局は空振りでした。

吉田拓郎。73歳になりますが、体力的にはまだまだツアーの継続が可能だと思います。