明石家さんま(64)が、13日夜に放送されたMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」の中で、9日に亡くなったジャニー喜多川社長(享年87)とのエピソードを明かし、ジャニーズ事務所への将来に「不安はない」と語った。

カリスマを失い、事務所の行く末を懸念する声もある中、さんまは「伝統(を)守って途切れないからな」と、脈々と受け継がれてきたジャニーさんの精神を強調した。

「川崎麻世頼りの時代があって、たいへんやなと思った時期もあったけど、たのきん、少年隊、シブがき隊、SMAP、嵐に今はキンプリか」

時代ごとに、次から次へと、新たな人気グループが生まれていることから、将来への不安はないとした。続けて、放送の中で「King&Prince(キンプリ)」の平野紫耀(22)のものまねも披露した。

この日の放送の中では、ジャニーさんとの出会い、その後の思い出にも話を及ばせた。

さんまは26歳のとき、所属の吉本興業に金銭面で不満を持っていたそうで「やめたい」と感じていた。そのとき、フジテレビで、当時50歳前後のジャニーさんに出会い「ジャニーさん、すんません、ジャニーズに入れてくれませんかね」と頼んだことがあった。

すると、回転いすに座っていたジャニーさんが、クルッと振り向きざまに「ユーはダメ」と言ったそうだ。さんまは、当時を思い「芸人でユーって言われたのは自分だけ」と話した。

思い出ばなしは、まだ続いた。

「ニューヨークに毎年行っていたころ、ジャニーさんも同じ時期に行ってた。(ジャニーさんは)『さんまが来てる』とフジテレビから聞いたらしく『ペントハウスに自由に来てくれていい』と言ってくれた。けど、ピンポン押して『ユーはダメ』と言われたらいやだったから、行けなかった」と振り返っていた。