演歌歌手山本譲二(69)が今年5月30日に大腸がんの手術をしていたことが25日、分かった。この日、都内で行われたデビュー45周年記念曲「人は旅人」の発売記念イベントで明かした。

山本によると、5月22日未明に急激な腹痛に襲われ、悦子夫人(65)の運転する自家用車で都内の病院に駆け込んだ。3つ目の病院でやっと、医師に診てもらうことができたという。

緊急入院をして内視鏡検査をした結果、大腸がんのよる腸閉塞(へいそく)の疑いと大腸がんが判明。その日に腸閉塞の手術を実施し、5月30日に腹腔(ふくくう)鏡による大腸がんの手術を行った。ステージ2aで「大腸を20センチ切って、そのうち患部が7センチだった」という。

6月6日に退院。同29日に外来で検査を実施したところ、リンパ節や内臓への転移はなかった。山本は「医師に抗がん剤も使わなくていいと言われた」とほっとした表情で話した。今後は6カ月に1回の経過観察が必要と言われたという。

95歳になる母親を心配させまいと1度は公表しないことを決めた。だが、転移がないことが分かり、母親に説明をしたところ、病気のことが分からない状態だった。「それで25日のイベントで発表してもいいかなと思った」と話した。

イベントには新曲を作詞作曲した親友の歌手吉幾三(66)も駆け付けた。36年の長い付き合いになる2人は、手を取り合いながら「命ある限り歌い続ける」と誓った。