英王室のヘンリー王子とメーガン妃が引っ越しをしたフロッグモア・コテージと呼ばれる新居周辺の住民に厳しい禁止事項が課せられたと英サン紙が報じた。

フロッグモア・コテージのあるウィンザー城周辺住民を集めた会合で伝えられた禁止リストには、「夫妻を見かけても近づいたり、話しかけてはいけない」「夫妻の犬が近づいてきて場合でもなでたり触ってはいけない」「アーチ王子を見せて欲しい、ベビーシッターをしたいと申し出てはいけない」「郵便受けに何も投函(とうかん)てはいけない」「夫妻に話しかけられた場合は、当たり障りのないあいさつを述べる」などが含まれているという。これは王室のスタッフや邸宅で働く従業員にも適用されるとしており、「エリザベス女王ですらこんな要求は出さない」と行き過ぎた内容が批判を浴びている。

ヘンリー王子とメーガン妃は今春に引っ越しをしたフロッグモア・コテージの改修費用240万ポンドが、税金でまかなわれたとして非難されたばかり。そのためか、王室は28日に「このルールは2人が要求したものではなく、ヘンリー王子とメーガン妃はこのことを知りません」と声明を発表して2人の関与を否定した。しかし、アーチ王子の洗礼式を非公開にするなど過剰なプライバシー重視に国民から批判の声が相次いでおり、バッシングの嵐は続いそうだ。(ロサンゼルス=千歳香奈子)