極楽とんぼ加藤浩次(50)が9日、メインMCを務める日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜午前8時)に出演し、吉本興業にエージェント契約の形態で残留する意向を明らかにした。

また吉本が8日に「第1回 経営アドバイザリー委員会」で改善案として打ち出した所属タレントとのエージェント契約は、加藤が提案したものだったと明かした。

以下、加藤の発言全文その2。

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加藤 でも日本のマスコミ、情報番組、ワイドショー、そして夜の報道番組ですよね。僕も見させていただきました。報道番組ですら、(加藤と松本人志の)対決構造を使ったフリップで話をしている。これはどういうことなんだろう、と。世の中ってそうやって動いていて、テレビという報道という機関もそういうことをやっちゃうのか、って。僕はすごい疑問に思った部分もあって。僕自身、こういった「スッキリ」という情報を扱う番組をやらせてもらってますから、そこは、自分は気をつけなきゃいけないな、絶対そうなっちゃいけないな、という気持ちで、いわゆる僕が何もしゃべれない状況の中の、マスコミの動きというのを見ていました。

時系列に戻りますけど、それで(7月23日に)大崎(洋会長)さんと会談しました。このときは大崎さんは「会社をイチから変えるから、加藤君、辞めるとか言わないでくれ」と、それも大崎さんに言われました。その時はまだ、(辞める)発言の次の日だったので、大崎さんに「いや僕は辞めます、と。大崎さんがOK出してくれたらそれで終わります。早く火消ししましょう、僕が辞めたら僕の部分が終わるじゃないですか」。僕がまいた種なんだけど、そういう話を大崎さんにしました。そうしたら大崎さんは「いや、加藤ちょっと待て、と。今決められることじゃないから、ちょっと待ってくれ」ということで、次の日(同24日)のスッキリで「平行線のままです」という話を僕はさせていただきました。

で、この間、ここ(同25日)から僕はず~っとしゃべってなかったんですけど、吉本興業がアドバイザリー委員会を設置するという話もここ(同25日)であった。マスコミはずっとその「乱」を言っていた。ただその水面下で僕、ないし吉本の芸人さん、僕のことを本当に心配してくれる人もいっぱいいて、吉本に「辞める」とか言うな、中から改革する方が大変なんだぞ、お前残って吉本変える、という役目があるんじゃないのか、と言ってくれた芸人さんもいっぱいいます。

そういうことを考えながら、何日くらいですかね、25日か26日、松本さんと僕が話している中で、松本さんが「加藤、と。俺は、吉本の芸人ひとりも辞めず、吉本を改革したい」ということを僕に言ってくれた。「それはお前も入っているんやで。お前も辞めないで、何とか、芸人のチームだけは一枚岩になって、会社としっかり戦うという構造はできないか」と松本さんに言われた。僕はその時に、う~ん、僕の言った発言というのは1人で勝手に辞めて、それは俺は気持ちがいいかもしれない。言ったら、吐いたツバ飲まないで、吐いたツバ吐いたままで俺は辞めてやった、という方がカッコ良く見えるかもしれないし、何だろう、自分の中で気持ちいいだけなのかな、というちょっと変化がありました、僕。その松本さんの発言によって、あれ、って。俺ただ、自分のエゴで辞めたいって言って辞めるって言っているだけなのかって。それはちょっと違うんだろうな、という自分の気持ちの中の変化があって。