日本テレビ「24時間テレビ42」(24、25日放送)の全枠の平均視聴率が16・5%で、歴代13位だったことを受け、同局の田中宏史編成部長は26日、局を通じてコメントを発表し、「来年もこの多くの感謝を胸にお届けする24時間テレビにしていく所存です」と、来年の番組継続に意欲を示した。

来年は東京五輪・パラリンピックの開催が同時期に重なるため、24時間テレビの時期や会場などに影響が出るとの指摘もされていた。

田中編成部長は番組について「『人と人~ともに新たな時代へ~』をテーマにお送りしました今年の24時間テレビ。制作チームは、昨年までの『伝統』を守りつつ、『新しいチャレンジ』としての令和の24時間テレビにつなげるべく臨みました」として、「情報・制作局はもちろん、スポーツ局、報道局を交え日本テレビ全社を挙げた『総力戦』で番組制作を行い『人と人のつながり』をさまざまな視点で伝える見応えのある内容になっていたと思います」と振り返った。

さらに「5回目となる嵐の5人のメンバーがメインパーソナリティー、そして浅田真央さんがチャリティーパーソナリティーを務めて頂き、会場は番組初となる両国国技館にて、全力で取り組んで頂きました」と感謝。「4回目の総合演出となる古立善之ディレクターを中心とした制作チームで、令和初の24時間テレビにふさわしい素晴らしい番組にしてくれました」と評価した。

同番組の生放送中に収まらなかったものの完走した24時間駅伝については「今年はいとうあさこさん、ハリセンボン近藤春菜さん、ガンバレルーヤよしこさん、そして当日発表の水卜麻美アナの4人がタスキをつなぐ駅伝方式での『24時間駅伝挑戦』や『イッテQ!メンバーと子どもたち ともに渡れ!錦江湾横断遠泳』など、恒例の縦軸企画を中心に、出演者・制作全員が一丸となり、全国の皆様に『人と人』をつなげるメッセージと感動が『全平均視聴率16・5%』の高視聴率につながったと思います」とコメント。「特に25日のPART10(19時00分~20時54分)は27・6%の高視聴率となり、24時間駅伝企画ゴールへの注目度の高さだったと思います。またドラマスペシャル『絆のペダル』では、母と子の親子の絆を描き、苦難を乗り越えていく物語が世代を超えて楽しめるドラマとなり、18・0%の高視聴率を獲得しました」と、相葉雅紀主演のドラマについても評価した。

募金総額は25日午後8時時点で6億8421万2104円が集まった。田中編成部長は「たくさんの募金をして頂きました多くの皆様にも本当に感謝いたします」と謝意を示した。

来年は東京オリンピック・パラリンピックと時期が重なり、番組の開催時期や会場なども不透明だが、田中編成部長は「43回目となる来年もこの多くの感謝を胸にお届けする24時間テレビにしていく所存ですので、引き続きよろしくお願い致します」と、来年の放送へ強い意欲を示した。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)