フリーアナウンサー小川彩佳(34)が28日、古巣の東京・六本木のテレビ朝日に凱旋(がいせん)した。

今年3月で番組を降板、4月にテレビ朝日を退社した小川アナは、6月からTBS「NEWS23」のキャスターを務めている。

この日、テレビ朝日と同じ敷地内で、すぐ隣の六本木ヒルズアリーナで行われたイベント「| J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2019 supported by CHINTAI」で「学生への手紙~令和時代の新しい生き方~」と題したトークセッションに出席。評論家田原総一朗氏(85)タレント古坂大魔王(46)ZOZOコミュニケーション室長の田端信太郎氏(43)とともに登場すると「今年の3月まで、こちらのテレビ朝日でアナウンサーとして働いておりまして、今はTBS『NEWS23』のキャスターを務めています」と自己紹介した。古坂が「分かりやすい」と突っ込むと、田原氏が「日本中が、なぜ辞めたか知りたがっている」と追い打ち。古坂が「金銭ですか」と尋ねると、小川アナは「いえいえ、それはおいおい」と苦笑いした。

田原氏が、現状の日本を分析して「平成が始まった時は、時価総額で世界のトップ50に日本の会社が32社、入っていた。今はトヨタ1社が入っているだけで、あとはゼロ。日本の社会は空気を破るのがダメ。リクルートの江副(浩正)、ライブドアのホリエモン(堀江貴文)、ZOZOの前澤(友作)は空気を破った」と話すと、小川アナは「出る杭(くい)は打たれるですね」と相づちを打った。

古坂が、トランプ米大統領について「プロレスラーと変わらない。190センチ、130キロで、ちょっとしたスタン・ハンセン」とボケると、田原氏が「トランプが、なぜアメリカで受けてるのか。初めて本音を言ったアメリカの大統領だからだ。オバマ大統領までは『アメリカは世界の父』とか言っていたけど、トランプは『アメリカが一番』と言った。今までアメリカは世界の犠牲になっていた」と指摘。小川アナは「トランプ大統領は空気を破ったんですね」と続けた。

古坂が「ツイッターで発信しているんですよ。核のボタンを押せる人がですよ」と指摘すると、田原氏は「トランプはタカ派かハト派かと考える人がいるけど、タカ派もハト派も自分の気に入らないヤツは全部クビにしている」と説明。田端氏が「オーナー社長だと思えばいい。政治家だと思わなければいい。ゴルフが大好きで、ちょっとスケベで…」と解説した。

大学4年生からの質問メールで「リーダーシップがうまくとれない。怒ったり、叱ったりするのが苦手」と悩みが寄せられると、小川アナは「田原さんが得意なことですね」と突っ込み。田原氏は「あれはテレビの番組だから」と説明した。

途中で「最後にもう1通、いけまっかね」とかんで「いけますかね」と苦笑いした小川アナ。25日のTBS定例会見では佐々木卓社長(60)から「NEWS23」について「全く不十分」とダメ出しを受けたが、古巣で終始リラックスした表情を見せた。