玉山鉄二(39)主演、陣内孝則(61)らが出演するWOWOW「連続ドラマW トップリーグ」(10月5日スタート、全6話)完成披露試写会が30日、都内で行われた。

政権与党に食い込んだ一部の記者を指す「トップリーグ」をめぐるドラマ。玉山が演じるのは「1年で戻す」という約束で経済部から政治部に異動した大手新聞の官房長官番記者。陣内はその上司の政治部長を演じる。

陣内は舞台あいさつでベテランらしく冗談を連発。「骨太な辛口の社会派ドラマに出させてもらい感無量。私はこれから社会派として生きていきます。社会派一本に仕事を絞ります。ただ生活がありますので、たまにバラエティー出たりコメディーに出たりするかもしれません。それをご覧になったときは『陣内は今、生活が安定していないんだな』と思っていただければ」と笑わせた。

陣内はさらに「髪の毛が真っ白だったんですけど、プロデューサーに染めてくださいと言われ、真っ黒にしたんです。でも真っ黒にすると若く見えちゃうので、持ち前のさわやかさとか、透明感が出ちゃうので、そこらへんを消さなきゃいけない」と主張。ただ「玉山君に『透明感など一切出てないです』と吐き捨てるように言われました。役作りは成功しているのかな」と苦笑いした。

陣内は出演者イジリも。「玉山君は無名のころ、僕が撮った『ROCKERS』という映画のオーディションに来て。絶対こいつだ、と思って出てもらったんですよ。そうしたらぐんぐん伸びて来やがって。僕を踏み台にしてのし上がった男。玉山と玉木(宏)。盆暮れの付け届けくらいしろって」と爆笑を誘った。

イジリは小林薫(68)にも。陣内は「打ち上げで小林薫先輩が光石研に『僕より10歳下だから、58歳だよね』と言うから、光石研の話をするのかと思ったら、『僕は58歳の時、子供をつくったんだよ。すごいでしょ』って力説。あの意味が分からなくて。先輩は『俺は生殖能力が優れている。芸能界におけるディープインパクトだ』って言いたかったんですよね」とちゃちゃを入れると、小林は諭すような口調で、「そういえば、という話ですよ。そう思えば、僕が子供に恵まれたのが58歳だったを思い出したよ、というくらいの意味合いですよ」と苦笑いした。

玉山はドラマについて、「『自分で選んでいるつもりが選ばされているんじゃないか』というセリフがあるんですけど、そこにじーんと来た。お店で商品を選ばされているんじゃないかとか、この番組をたまたま見ているんじゃなくて、えっと思ったり。ちょっと勘ぐる要素を、この台本を読んで思ったりしました。SNSで情報があふれかえっている中で、自分がどの情報をキャッチして体に入れるかは大事だなと思いました」と述べ、「こういうメッセージ性の強くて、いろんな部分に切り込んだ作品が少なくなってきている。臆することなく突き進んでいる作品」とアピールした。

池内博之(42)佐久間由衣(24)小雪(42)も出席した。