プロ野球の阪神タイガースが今季最終戦に勝ち、クライマックスシリーズ(CS)進出を決めた30日夜、阪神ファンの著名人も歓喜の声をあげた。

熱烈な虎党の俳優渡辺謙(59)は、試合終了直後の午後9時20分頃、ツイッターにいち早く喜びの声を投稿した。最終戦まで、広島と激しい3位争いを繰り広げた展開を「Bクラスの徳俵まで追い込まれたシーズン。一戦必勝でたどり着いたCS」と振り返り、さらに続けた。

「決して強かった訳ではない。決め手のない打線は相変わらずだ。でも勝負権は手にしたのだ。あとはどこまで行けるのか信じて一戦ずつ戦って欲しい」

CSを勝ち上がり日本シリーズ進出を果たした14年シーズンを引き合いに「2014年下克上の再来だ。もう1度、鳥谷君を甲子園で見たい!!」とつづった。

また、桂文枝(76)月亭八方(71)ら、関西の虎党芸人は、所属事務所を通じてコメントを寄せた。

文枝は「ペナントレース終盤、勝ったり負けたりが続き、もう諦めかけていた奇跡のクライマックス進出! おめでとうございます」と、ファン、選手を祝福。3連勝の条件を残しての最終盤の戦いを勝ち抜き「いちるの望みはありましたが、まさかまさかの連勝で、本当に阪神ファンもこの奇跡に酔いしれていることでしょう」と、いまだ半信半疑といった様子だ。

さらに「監督、選手の皆様、お疲れさまでした。でも、この奇跡には、まだ続きがあります。夢の続きを見させてください。阪神の強さを、決してこれは奇跡じゃないことを、見せてください! 今夜は眠れそうにありません」と、猛虎の勢いに反応した。

物心ついたころから阪神ファンで、体に「黄色い血が流れている」と言い放つ八方も「よーやった! 監督も選手も、タイガース! よーやった! CSは楽しむだけや~っ!」と、興奮を短文にこめてコメントを寄せた。

阪神は今季、CS進出となる3位をめぐって、最後まで激しく争った。広島が26日の今季最終戦で敗れたため、阪神は残り3戦を全勝条件でCS進出の可能性が復活。28日DeNA戦から3連勝を遂げ、奇跡のストーリーを完結させた。