今年6月、女性の胸を触ったとして性的虐待容疑などで起訴されたオスカー俳優キューバ・グッディング・Jr(51)が31日、両手に手錠をはめられ、新たな性的虐待容疑の裁判に出廷。無罪を主張したという。

米情報サイトTMZは、グッディングが昨年10月、ニューヨークのナイトクラブ「TAO」で、ウエートレスのお尻に触れている現場の防犯ビデオを公開した。

ビデオには、グッディングが告発者のお尻に触れた後、告発者が怒り、グッディングに注意している様子が映っている。告発者によると、お尻に触るなと注意したところ、グッディングは「そりゃ退屈だ。でも、触ってない。背中に触れただけだ」と切り返したという。

一方、グッディングの弁護士は、グッディングはウエートレスの背中を手の甲で軽くたたいただけだと法廷で主張。取材に対し、「告発はデタラメだ。彼は裁判で無罪になる」とコメントしたという。

同サイトの報道によると、裁判では、グッディングが女性にどのような形で触れたのかが鍵となるが、ビデオから判断することはできず、検察側が陪審の前で告発者の主張を証明することが必要となるという。

グッディングは、1996年の映画「ザ・エージェント」でアカデミー助演男優賞を受賞している実力派俳優。6月以来、グッディングを性的虐待で告発した女性は今回で3人目となるが、全ての容疑を否認している。(ニューヨーク=鹿目直子)