親友の俳優小泉孝太郎(41)とムロツヨシ(43)が仕事、恋愛、家族、結婚について語り合う、フジテレビ系「小泉孝太郎&ムロツヨシ 自由気ままに2人旅 日本の世界遺産に行ってみたSP」(12日午後7時)の京都ロケがこのほど、行われた。独身2人の男の語らいの場に、独身記者がおじゃまして取材した。互いのリクエストで世界遺産を訪ねる旅。孝太郎のリクエストで北海道の知床に次いで、今回の京都はムロのリクエストだ。

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プリンスとたたき上げ、イメージの全く異なる孝太郎とムロだが、出会いは05年の映画「交渉人 真下正義」と、足掛け15年のつき合いになる。孝太郎は「撮影現場で初めてムロさんに出会った時、ものすごい長いつき合いになるだろうとシンパシーを感じました」。ムロは「僕は、まだ2本目の映画だった。誰とも変わらずに接して、たまたま時間が合ったので誘い合うことが多かった」と振り返る。

当時、孝太郎の父親の純一郎氏(77)は現役の総理大臣。気を使われることが多かった中で、他と分け隔てなく接するムロが孝太郎の“ハートを射止めた”。とはいえ、当時のムロは小劇場を中心に活動する無名の役者。大ブレークしたのは、ここ数年だ。孝太郎は「僕は信じていましたからね。自分にない才能を持っていて、友人になれて幸せだと思っていました。根拠はないけど、ムロさんは絶対にバーッと芸能界で夢をかなえて駆け上がっていく人だと思っていました」。ここまでほれられて、意気に感じない男はいない。ムロは「『もうちょっと時間はかかるけど、絶対に大丈夫だから』って言ってくれてたんですよ。『絶対』という言葉を使ってくれたから、その言葉を、うそつきにさせたくないから頑張ろうと気合を入れました」と振り返る。

ムロは08年から自ら演出、出演する舞台「muro式」を始めた。孝太郎は「最初の頃の『muro式』はガラガラでしたよ。でも、何年か後には満席になると信じていた。ムロツヨシっていう人の魅力を今、世間の人が知らないだけで、世の中の人がムロさんを見る機会があれば、求められる人なんだと思っていました」。

孝太郎は、ムロの売り出しのために父の純一郎氏、弟の現環境大臣・進次郎氏(38)も使ってほしいと申し出ていた。ムロは「よく『入り口に使ってください』って言ってくれてました。テレビに出るきっかけにって、お父さんも進次郎さんも『全部、ムロさんにお任せします』と」。孝太郎は「テレビに出るっていうことは難しいことじゃないと思うんですよ。でも、出続けるのはすごく難しい。そのきっかけさえあれば、ムロさんは出続ける人だと思いました。体力だったり、心技体のバランスを持っている人だから、バラエティーでも映画でも、ポンと注目されれば、あとはタッタッタッタッて行くと思ってました」。

ムロは小泉家にも、しょっちゅう出入りする。「お父さんの純一郎さんは『ムロ君は、ずっといるな』と思ってたかもしれませんね(笑い)。孝太郎と進次郎が『ムロさん』って呼ぶから、純一郎さんも『ムロさん』て呼んでくれるんですよ」と笑った。