NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜、午前8時)の11月29日に放送された第53回の平均視聴率が19・9%、同30日放送の第54回が18・7%(ともに関東地区)だったことが2日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第12回の22・4%。

物語は焼き物の里の滋賀・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなる主人公、川原喜美子の波乱の人生を描く。女優戸田恵梨香(31)が主演を務め、第2週以降に本格的な登場をした。初回は子役の川島夕空が喜美子を演じ、貧しい家庭の設定ながら明るく元気な雰囲気を醸し出していた。

あらすじは、喜美子(戸田恵梨香)は、深野(イッセー尾形)と兄弟子らとのお別れ会を行った。終わって家に帰ると怒った態度を見せていた常治(北村一輝)から深野らがクビになったのかと聞かれて喜美子は「クビやない。新しい仕事するんや」と反発した。しかし常治からは「運送の仕事は楽しいと思ったことがない。働かないといけないから一生懸命やる。娘の家庭科の先生になりたい夢も叶えてやれん。情けない。もし、お前が深野先生だけが素晴らしい人間と思うなら出て行ってくれ」といわれ涙した。そして火まつりの当日を迎えた。夜が更けて喜美子たちはたいまつを担ぎ山道を登り始めた。そして頂上の神社についた喜美子は手を合わせ、ある思いを決めていた。

喜美子は丸熊陶業に残ること、さらには会社に残る唯一の絵付け師として賃金のアップを要求した。会社も一人前の絵付け師と認め賃金アップが認められた。深野らが去り作業場では喜美子が1人で働くことになり月日が流れた。家では喜美子の給料が上がったことで妹の百合子(福田麻由子)の進学も決まった。そして喜美子のデザインした火鉢の試作品も完成した。感激して試作品を抱えて八郎(松下洸平)に見せようと商品開発部へ向かうと、そこから粘土をたたく音が聞こえてきた。そこで作陶している八郎の姿に見入ってしまった、という内容だった。