関西朝の名物番組、ABCテレビ「おはよう朝日です」(月~金曜、午前6時45分=関西ローカル)の40周年企画「キリマンジャロ登頂挑戦」の特番が28日に放送されることになり、同局の岩本計介アナウンサー(43)気象予報士の正木明さん(58)が12日、大阪市内で収録を行った。

同番組は4月に丸40年を迎え、今年のテーマは「挑戦」。今夏、MCを務める岩本アナと正木さんがキリマンジャロ登頂に挑戦し、岩本アナが成功した。

岩本アナは「しんどかった」と振り返り、番組テーマの「挑戦」について「挑戦とはやめないこと。誰かに助けてもらいながらも、1歩進むことをやめなかったら次が見えてくる」。正木さんは「挑戦は次に向かうための1つのピーク。達成したら次のピークが見えてくる」と語った。

8月23日に出発し、9月9~12日に放送された登頂の様子は9日が11・5%、10日が11・3%、11日が11・4%、12日が12・2%(ビデオリサーチ調べ)と高視聴率を記録した。

岩本アナは「放送した4日間、『一気に見たい』とか『映ってないとこ、あるやろ』とすごく言われました」。正木さんは「よく行くスターバックスでカプチーノを頼んだら、マグカップにシールがあって山の絵と『キリマンジャロお疲れさま』って書いてありました」と言い、それぞれ反響があったことを明かした。

特番では、カットした名場面集を再編集して放送する。スペシャルゲストにアルピニストの野口健さん(46)と娘の絵子さん(15)「おは朝」の金曜コメンテーター井上公造氏(62)も出演する。

野口さんは「シリーズにしたらいいですよね。山に登る人が増えてて、その厳しさを伝える社会的な意味もある」といい、次の企画は「ヒマラヤがいいよね。インパクトがあるし視聴率上がりますよ」と提案。絵子さんも「大丈夫。いつでもサポートします」と話したが、岩本アナは笑ってごまかした。

この日、今年の漢字「令」が発表されたが、岩本アナにとっての今年の漢字は「新」とか。「おは朝は5年くらいやらせてもらって、こんなに新しい扉を開けることがあるとは。新しいステージが僕を待っててくれたと感謝の1年です」と話した。

正木さんは「暖」を選び「キリマンジャロでの人のあたたかさや食事も思い出す。気象予報士らしく温暖化もかねて」と説明した。

井上氏は「2人が帰ってきて、つらかった空気感もあったが、昔よりアイコンタクトをとっているように感じる」と2人の変化を語った。

特別番組は「おはよう朝日です 40周年記念特別番組 キリマンジャロに挑戦 ほぼノーカット版スペシャル」と題して、28日の午前8時から90分間、放送される。岩本アナは「年末の土曜日に落ち着いて見ていただける最高のタイミングです」と話した。