女優木南晴夏(34)が23日放送のフジテレビ系ドラマ「シャーロック特別編」(午後9時)に出演することが決定した。フリージャーナリスト門司かれん(もんじ・かれん)を演じる。

16日に放送された、連続ドラマ「シャーロック」の最終回のラストシーンでは、主人公の犯罪捜査コンサルタント誉獅子雄(ディーン・フジオカ)は、宿敵の守谷壬三(大西信満)と対峙(たいじ)。バディの若宮潤一(岩田剛典)や警視長捜査一課の警部・江藤礼二(佐々木蔵之介)の目の前で守谷と共に海中に沈んでしまった。

突然、獅子雄がいなくなったことを受け入れられない若宮は、連日警察の捜索に立ち会う。しかし、遺体は上がらず、手がかりは見つからない。そんな若宮の元に、かれんが現れる。かれんは、獅子雄の功績を後世に残すために、獅子雄について若宮に話を聞きたいと言う。そして、まだ心の整理がついていない若宮に、獅子雄に関わった人たちを一緒に取材しないかと提案する。

木南は「特別編のみの出演は珍しいと思いますし、もちろん初めてのことなので、この作品の世界観にうまくなじめるかなと思いました。今まで登場したクセの強い犯人たちと対峙(たいじ)する役なので、演じるのが楽しそうだなと思いました」。

フジオカ演じる獅子雄の印象については「浮世離れしたというか、ああいうちょっと人間くさくない役がディーンさんにとてもお似合いだと思います。特別編が実は本当の最終回といいますか、特別編まででこのドラマの本当の終わりがくる話になっていると思うので、これを見た人と見なかった人とでは全然感想が違うのではないでしょうか。犯人たちのその後が見られるのも特別編ならではだと思うので、ぜひ特別編も見て、この『シャーロック』全体を楽しんでいただけたらと思います」と話している。

太田大プロデューサーは「最終回のその後を描く、スペシャルエピソードです。獅子雄の死を受け入れられない若宮がどう立ち上がり再生していくのか。時が止まってしまった若宮が再び動きだす姿を描く、最終回を上回るエモーショナルな特別編となりました。クリスマスイブの前夜、奇跡を願うタイミングでお届けします。その全編を若宮とともに引っ張っていく門司かれんという重要な役を木南晴夏さんに引き受けていただき大変光栄です。その目的や正体が見えない中、物語をけん引していくという難しい役を、木南さんのミステリアスなお芝居で一気に説得力がもたらされたと思います」と話している。

特別編では、獅子雄(フジオカ)が守谷(大西)と突堤から海中へと没してから1週間がたったが2人の遺体はまだ発見できず、警察の捜索は縮小気味で、若宮(岩田)は、空虚な日々を送っていた。

獅子雄の“最期の場所”である突堤にたたずむ若宮に声をかける1人の女性の姿が。フリージャーナリストのかれん(木南)だ。獅子雄の功績を後世に残すために話を聞かせて欲しいと言う。若宮は、まだ死んだと決まったわけではないと抵抗するが、彼女は、獅子雄に関わった人々の思いを一緒に調べることで、獅子雄について何かしらの手掛かりになるかもしれないと言う。若宮は、かれんと共に、親愛なる獅子雄という友が、どんな男だったのかを探る旅をすることになった。