漫才日本一決定トーナメント「M-1グランプリ2019」の決勝は22日行われ、ミルクボーイが令和初の漫才日本一に輝いた。
日刊スポーツでは決勝に先駆け、担当記者の予想を掲載。大阪本社・演芸担当の星名希実記者がミルクボーイの優勝を見事に的中させた。
以下は21日に掲載した星名記者の予想。
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<優勝予想>
◎ ミルクボーイ
○ 見取り図
× からし蓮根
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<敗者復活予想>
敗者復活枠 アインシュタイン
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優勝候補の本命は、ひと皮むけたミルクボーイに期待する。ボケ担当の駒場孝(33)とツッコミ担当の内海崇(34)のコンビ。M-1の決勝進出は今回が初めて。10、16~18年には準々決勝まで進んでいる。
内海は空白期間を「10年から16年くらいまで、お笑いをサボっていた。何もやってなかった」。駒場は「くすぶっていた。勝手に一段落した」と振り返った。約6年間、新ネタを作ることもなかった。
先輩芸人からの厳しい声や後輩芸人の成長により、お笑いを見つめ直し、自分たちにプレッシャーをかけ続けたという。後輩と一緒にライブを行うと、自分たちがスベり、後輩がウケたこともあった。
それでも前を向いて芸を磨き、決勝までやってきた。内海は「ミルクボーイが完成に近づいてきた」。一度、挫折を味わった人間は強いと思うし、この数年、本気でお笑いに向き合っている。その勢いで優勝をつかむのではないか。
9組のうち、決勝進出経験があるのは、かまいたちと見取り図。昨年の決勝で9位だった見取り図を対抗にあげたい。7組が初出場の顔ぶれに、リリー(35)は「有利も不利もない」と言いつつも、「1回出させてもらったんでイメージはしやすい」と本番への準備が整っている。
盛山晋太郎(33)も「M-1を常に意識し、今年1月に東西で単独ライブをやって『かかりぎみで鼻息の荒い』1年だった」と振り返った。「去年は本番までにタバコを4箱吸った。今年は1カートンいくと思う。その意味でも火は絶やさない」と意気込んでいる。
大穴にはからし蓮根。今年3月に「第8回ytv漫才新人賞決定戦」で優勝。過去3回にわたって予選敗退していたが、雪辱した。
伊織(26)は「環境が大きく変わった。すごいいい経験だった」と話しており、この優勝を機に大きく自信をつけた。杉本青空(25)は「一番、変わったのはスケジュール」といい、アルバイトをやめ、お笑い一本で勝負している。
【大阪本社・演芸担当=星名希実】