年内をもって解散するE-girlsが1日、静岡・エコパアリーナで、全国アリーナツアーの初日公演を行った。公演前に、リーダー佐藤晴美(24)ボーカルの鷲尾伶菜(26)藤井夏恋(23)が日刊スポーツなどの取材に応じた。

昨年12月に、2020年をもって活動に終止符を打つことを発表し、この日からラストツアー(9都市13公演で12万人動員予定)がスタート。11年にデビューして以降、9年の活動の集大成と、ファンへの感謝を伝えるツアーに、鷲尾は「ファンの皆さんが愛してくださった曲を、とにかく詰め込みました」と話した。

E-girlsは11年4月、Dream、Happiness、Flowerらを中心に構成したプロジェクトとして始動し、17年7月からは11人体制になるなど、形を変えながら活動してきた。11人体制になった当初は戸惑いもあったというが、藤井は、メンバーやスタッフを交えた食事会での出来事を明かし「1人ずつ思っていることを言い合って、それぞれの感情を打ち明けたんです。メンバーのこともより知れたり、その時から変わったような気がします」と転機があったという。

昨年、半年近くの話し合いの末、解散を決めたのも佐藤は「それぞれの道で挑戦していくことが、私たちにとっては進化していくことだろうという結論に至りました」と説明。「人生をE-girlsにのせてくださった方もたくさんいらっしゃいます。寂しい思いをさせてしまっているかもしれませんが、いつか振り返った時に(今回のツアーが)いい思い出になってくれればと思います」。

また、「それぞれにとってE-girlsとは?」との質問に、鷲尾は「ホームでした」。藤井は「成長できる場所。E-girlsだからこそできたことがたくさんありました」。佐藤は「今の自分を作ってくれたベースです。E-girlsを通して伝えられたことがあって、自分を作ってくれました。10代から、どうはい上がっていけばいいのかもE-girlsで学びました」とそれぞれ思いを語り、最後のツアーのステージをスタートさせた。【大友陽平】

○…オープニングアクトには、LDHの新ガールズユニット「iScream(アイ スクリーム)」が出演し、お披露目された。18年に同社主催の「ガールズオーディション」でグランプリの横井琉衣(るい=16)と、同ファイナリストの山下友菜(15)佐藤暖(ひなた=15)の3人組で、高いボーカル力を披露。また、テレビ東京系「ガールズ×戦士」ドラマシリーズ3作の主要キャストによる9人組Girls2も出演して盛り上げた。