歌手泉谷しげる(71)が26日、東京・池袋西口公演野外劇場で、3年ぶりに復活するワハハ本舗全体公演「王と花魁」(5月27日初日、東京・中野ZEROホールほか)の制作発表に出席した。

同公演の宣伝隊長に就任した泉谷に敬意を表して、200人のファンを前に「泉谷しげる リスペクトライブ」を開催。ワハハの劇団員たちが、泉谷の持ち歌を面白おかしく、かつ真剣に歌い、演じて優勝を競った。ポカスカジャンのタマ伸也(51)なにわのてつ(50)浅野祥(29)が結成した、ワンダー3が「火の鳥」を演奏して優勝した。

最後は泉谷がサプライズでギターを持ち出し、伝説の名曲「春夏秋冬」を出演者、観客全員で合唱した。泉谷は「ワハハの素晴らしさは、帰りたがっている客を押さえつけ、いじり、楽しませることだよな」と笑った。

ワハハ本舗の全体公演は、3年前に終了したが、ワハハの誇る2大女優、久本雅美(61)と柴田理恵(61)が復活を希望した。久本は「ラスト公演の最中に、またやることを考えていました」。柴田は「ワハハみたいなのは、他ではできないからね」と笑った。復活公演について、主宰の喰始氏(72)は「何も決まっていませんが、能とか狂言、歌舞伎のような日本伝統芸能をワハハがやったらどうなるかというものを考えています」と説明した。

喰氏は「泉谷さんを引っ張り出したのは僕。直接電話したら、内容を話していないのに『やるよ』って言ってくれた」。泉谷は「前に一緒に仕事したことあるからね。今出ているドラマ(TBS『病室で念仏を唱えないでください』)だって、タイトル聞いただけで引き受けちゃったから」と笑った。

現在、世間ではコロナウイルスのまん延でイベントが軒並み中止になっている。泉谷は「俺のことをリスペクトしてる場合じゃねぇぞ。早く収束させるために攻めていきましょう」。喰氏は「5月の公演では、コロナにかかったけど治って元気になりましたという人が来てくれたらいいですね」と話した。