俳優萩原利久(りく、20)が27日放送のフジテレビ系連続ドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」(木曜午後10時)の第8話にゲスト出演する。

「アライブ-」は、日本の連続ドラマとして初めて腫瘍内科を舞台にして、圧倒的にリアルながん治療の現状を取り扱う医療ドラマ。主演の松下奈緒(35)演じる腫瘍内科医の恩田心と、木村佳乃(43)演じる消化器外科医の梶山薫という2人の医師を中心に、がん治療の最前線で闘う医師と患者の姿を描くメディカル・ヒューマンドラマだ。

第8話で萩原が演じるのは、胚細胞腫瘍の2度目の再発が見つかった18歳の男性、井上和樹。高校3年生の和樹は大学受験を終え、4月から始まる新しい生活に心を躍らせていたが、9歳で発症した胚細胞腫瘍の、中学生の時以来の再発を心(松下)から告げられる。

周囲が気を使うが、スマートフォンで自撮りを始める和樹。「がんと僕」という自身のブログを更新するためだ。和樹は抗がん剤治療を始めるが、「初ドライブにいってきた」など虚偽の更新を続ける。そんな和樹を9歳の頃から知る腫瘍内科医の光野守男(藤井隆)自分の弟も入退院を繰り返していた夏樹奈海(岡崎紗絵)は特に気にかける。

一方で、息子を誰よりも思い、誰よりも近くで見守る母親・弥生(安藤玉恵)も「なぜ、わが子ばかり」と追い詰められていく。周囲の思いを感じながらも、和樹は再発にいら立ちを募らせていく。

和樹を演じる萩原は、9歳で芸能界入り。09年にバラエティー「めちゃ×2イケてるッ!」で、ナインティナインの岡村隆史が扮(ふん)するキャラクター“オカレモン”の子役“オカレモンJr.”に抜てきされ、映画、ドラマ、CMなどに多数に出演してきた。昨年は日本テレビ系連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」、映画「十二人の死にたい子どもたち」(2019年1月)などに出演、テレビ東京系連続ドラマ「電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-」では初主演した。今年に入ってからテレビ大阪「大江戸スチームパンク」テレビ朝日系「鈍色箱の中で」と立て続けに主役を演じている。

萩原は「自分自身経験のない“がんと向き合う”という役に挑戦させていただけるということで、しっかりと準備をして挑まなくてはいけないなと思いました。役を作る前に、今回患っている胚細胞腫瘍についてAYA(アヤ)世代(15~39歳)、闘病中の生活など知らないことを知るところから始めました。いろいろ勉強を進めていくうちに、自分が過ごした10代の頃の日常に感謝したいと思うようになりました。幼い頃から病気と向き合い続けた和樹の葛藤を特に繊細に表現したいと思い演じました」と話している。