長く活躍するアイドルグループのメンバーには、もともとグループの大ファンだったというメンバーも少なくない。乃木坂46で、特にグループ愛があふれるメンバーの1人が、久保史緒里(18)だ。

16年9月加入の3期生。加入前から乃木坂46のファン。好きな先輩メンバーを聞かれると「本当に皆さん大好きなんです…」と困り顔を見せる。とにかく「乃木坂46」への思いは人一倍だ。乃木坂46らしい清楚(せいそ)で上品なルックスだが、グループの楽曲の話題になると一転、早口でマニアックな知識を次々と語り、興奮して机をばんばんとたたく。

発売中のデビュー8周年「乃木坂46新聞」最新号では、2月21日から4日間行われた8周年記念バースデーライブのセットリストの一部を解説した。メンバーならではの舞台裏エピソードトークはもちろんだが、何よりファン目線での熱い考察は、多くの読者の共感を呼ぶのだろう。

たとえば初日公演の序盤の構成について、1曲目が昨年9月発売の「夜明けまで強がらなくてもいい」だったことなどを受けて、こうコメントしていた。

「1曲目、誰も想像できなかったと思います。去年のバースデーライブはファーストシングルから順番に披露していたので。ファンの皆さんも『あ、これ、今年はランダム(の順番)でいくな』って思ったんじゃないですかね。『ハウス!』が3曲目というのもびっくりですよね。いきなり頭から、アンコールのような構成。攻めているセットリストですよね! 4曲目が『Against』というのもすごいですよね。どうしてここに持ってきたか、意味を考えると一生楽しいです!」

出演者の1人でありながら、ファンと一緒にライブを楽しんでいるのかもしれない。グループ愛あふれるメンバーが多い乃木坂46の中でも、ファンの心情やツボも含めてしっかり心得ている。決してブレないグループ愛を胸に、ストイックに活動を続ける。まだ18歳。世代交代の時期にさしかかっている乃木坂46にとって、非常に心強い存在だ。