天海祐希が主演を務める日本テレビ系連続ドラマ「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」(土曜午後10時)の第9話が7日に放送され、平均視聴率が11・4%(関東地区)だったことが9日、ビデオリサーチの調べで分かった。

第1話は13・0%、第2話は12。4%、第3話は12。9%、第4話は10・6%、第5話は9・1%、第6話は10・1%、第7話は10・6%、第8話は11・0%だった。

今作は天海演じる脳動脈瘤(りゅう)のスペシャリスト医師、深山瑤子がくせ者の同僚たちと衝突しながら奮闘するドクターストーリー。

「世界のクロイワ」の異名をとり、マスコミにもたびたび取り上げられるスター脳外科医・黒岩健吾役を椎名桔平が演じる。そして幼い頃から何事も1番だったエリートだが、実技がからっきしな新人の専門研修医・小机幸子役を広瀬アリスが演じる。永山絢斗は手技に絶対的な自信をもつが同僚にも患者にも心を開かない孤高の医師・西郡琢磨を演じる。医師としては平凡だが、人の適材適所を見分ける能力にたける脳神経外科部長・今出川孝雄役を三浦友和が、病院近くのBAR『カサブランカ』のオーナー・来島達也役を古川雄大がそれぞれ演じる。

久々のベリーショートカットで臨む天海が、「女王の教室」以来14年ぶりに演出家の大塚恭司氏とタッグを組んだ注目作だ。

第9話深山たちは転院してきた深刻な脳腫瘍の患者が今出川の妻・里美(有森也実)であることを知る。

実は今出川は、最初から妻に最高の治療を受けさせることが目的で、黒岩と西郡を東都総合病院に呼び入れていたのだ。今出川はすでにキャリアを捨てる腹をくくっていた。

一方、保の学校に忘れ物を届けに行った黒岩は、同級生からのいじめを無反応にやりすごしている保の姿に、かつての自分に似た“息子”の一面を見る。

その日の午後、深山と黒岩、西郡は、3人の技術を結集して里美のオペを遂行すべく計画を詰めていた。そんな3人に頭を下げた今出川は、深山に自分の後任を任せようと思っていることを打ち明ける。

一方、病室で里美の様子を見ていた幸子は、脳腫瘍が引き起こす“譫妄状態(せんもうじょうたい)”のせいでさっきまで今出川を夫だと認識できずに罵倒していた里美が、ころっと普通の状態に戻っている様子にショックを受ける。これまで今出川の元に怒鳴り声の電話がかかってきていたのは、錯乱状態の里美の電話だったのだと気づいた幸子は、優しく里美に接する今出川の心中を察する。

翌日、解体工事中の現場で鉄筋が頭を貫通した少年・添野徹が緊急搬送されてくる。絶体絶命の事態に深山と西郡が緊迫のオペに挑む。そんな中、徹の母親・良美は焦燥しきった様子をみせる。