「ロック・オブ・エイジズ」や「ブロンクス物語」などブロードウェイ舞台で活躍する俳優ニック・コルデロ(41)が、新型コロナウイルス感染による合併症で右脚を切断したことが明らかになった。

妻のアマンダ・クルーツさんが自身のインスタグラムで明かしたもので、1日からロサンゼルスの病院の集中治療室で治療を受けていたが、人工心肺装置ECMO(エクモ)を装着した影響で右脚に血栓ができるようになり、足先への血流が停止したために切断を余儀なくされたという。血栓治療のために投薬された抗凝血剤が血圧に影響を与えて腸内出血を引き起こしたため18日に右脚切断手術を受けることになり、成功したとクルーツさんは明かしている。

コルデロは2014年に「ブロードウェイと銃弾」でトニー賞にノミネートされたこともあるスター俳優で、クルーツさんは結婚式で一緒にダンスをする動画をインスタグラムに投稿し、「あなたと踊るのが好きよ。また一緒に踊るわよ!」と前向きなコメントを掲載している。夫妻には昨年、長男(10カ月)が誕生したばかりだった。米CNNなどによると、友人らが医療費や車いす生活に向けて自宅を改修するための費用を支援するクラウドファンディングを立ち上げ、寄付を募っているという。(ロサンゼルス=千歳香奈子)