ダウンタウン松本人志(56)が17日、レギュラーを務めるフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に出演し、芸能人の政治的発言についてゲストと語り合った。

検察庁法改正案をめぐり、きゃりーぱみゅぱみゅら芸能人がツイッターで「#検察庁法改正案に抗議します」と抗議したことが、「芸能人が分かりもしない政治のことを語るな」などと批判を浴びた。

松本は芸能人が意見を発信することについて「全然いいと思う。ただ1回やっちゃうと、『今回はやったのに、次やらへんのかい』って。『こういうことに関してどう思うねん(とたびたび聞かれること)』が、なかなか大変なんじゃないのかな、というのが俺があまりやらない理由かな」と見解を述べた。また「自意識過剰かもしれないけど、僕がそこに1票投じることによって、僕に感心のあるファンの人たちを引っ張り込むのも申し訳ないなっていう思いがあるんですよね」と自身の影響力を認識した上で語った。

今回の改正案については「三権分立の“グーチョキパー”が成り立たなくなっちゃうよ、っていうことですよね」とし、「『グー出そうかな』って言われたら、気を使っちゃって後出しチョキを出すんちゃうかなっていう不安は確かにありますよね」と話した。

ツイッターの盛り上がりで今回の件を知ったという指原莉乃(27)は、「広めてくれて、関心を持つという点に関してはよかったと思う」。同法改正案の問題点を相関図でまとめた画像が広く拡散されるきっかけになったが、「本当にそれを信じていいのか、双方の話を聞かずに、勉強せずに偏った意見を見て『そうなの?』『広めなきゃ』っていう人が多い感じがして。正直、私はこの件に関してそこまでの信念がないのでつぶやけなかった」と話した。また「勉強した上で書いている人もいるけど、たった1人の意見を見て書いている人もいるんじゃないかな」と推察した。

泉谷しげる(72)は「税金払ってんだから、何言ったっていいんだよ。納税者が政治をおかしいというのは当たり前。それを芸能人がやっちゃいけねえというのは、そっちの方が差別だよ」と語気を強めた。