フジテレビの遠藤龍之介社長(63)は29日、2019年度の決算についてコメントを発表した。

「2019年度の決算は、売上高は減収、営業利益は減益となりました。スポットは東京地区でのシェアを伸ばしましたが市場全体の落ち込みが大きく、また、タイムも新型コロナウイルスの影響で世界フィギュアスケート選手権が中止となるなど、広告収入全体で減収となりました。その他事業は、イベント事業で前年の大型イベントの反動が大きく減収となりました。ただし、映画事業はヒット作が続いて増収となり、前期に続き業績に貢献しました」。

20年度の業績予想については「新型コロナウイルスの感染拡大により、当社事業は、広告収入の減少、イベントの中止・延期や映画の公開延期などの影響を受けています。現時点で今期業績への影響の程度を明確に見通すことは困難ですが、社会・経済の動向を注視しながら事業を遂行してまいります。当社としては、国民のライフライン・報道機関としての責任を確実に果たしていくとともに、魅力あるエンターテインメントコンテンツをお届けしていきたいと考えております」とコメントしている。

新型コロナウイルス感染拡大防止のために、今月の定例社長会見が中止となったことを受け、ラジオ・テレビ記者会が提出した質問に文書で回答した。