ハロー!プロジェクト(ハロプロ)メンバーが総出演する毎夏恒例コンサートツアーが12日、「Hello! Project 2020 Summer COVERS~The Ballad~」と題して都内で行われた。

観客は1公演約1000人に限定し、8月末まで全国7会場で開催される。

会場の消毒、マスク着用、検温、入場時の手指消毒、3密防止など、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を徹底。

政府や各自治体が示すガイドラインに沿い、感染拡大防止の観点から52人の出演メンバーを3チームに分け、各チームごとの公演にて、中島みゆき(68)の「糸」、瑛人(23)の「香水」、宇多田ヒカル(37)の「First Love」などハロプロ以外のJポップのバラード曲を中心とした楽曲のカバーをソロで歌唱する形式で行った。

それぞれの出番順はくじ引きで決定。毎公演ランダムとなる。

ハロプロとして観客を入れてのコンサートは約4カ月半ぶり。この間、中止となった公演は約200にものぼるという。アンジュルムのリーダー竹内朱莉(22)は「本当に体感したことのない緊張感というものを初めて味わいました。間奏明けに絶対魔物か何かいるんですよね(笑い)」と明かした。「前半はそこまで緊張せずに“行けるかも”と思って調子に乗って、エンジンかけたら間奏明けに突然声が震える、倍の緊張感が襲ってくるっていう事態になったので。次は冷静に慎重に歌いたいなと思いました。こんな経験は今後あるかどうか分からないので、いい経験をさせてもらえたなと思います」と話した。

モーニング娘。’20のリーダー譜久村聖(23)は「人生で1番!?ってぐらい緊張しました。ですが、開演してホールに出て行った時は、素直にコンサートができるのがうれしいって気持ちで、皆さんの顔見てウルってきました」。そして「今回は1人ずつステージに上がるので、精神面もすごく鍛えられると思いますし、メンバーそれぞれ新しい表現の幅も広がっていくと思います。メンバーの新しい一面が見られるコンサートなんじゃないかなって思います」と思いを話した。

Juice=Juiceの段原瑠々(19)はくじ引きの結果トップバッターを務め「すごく緊張しました!皆さんに楽しく明るく幸せな感じが伝わればいいなと思って笑顔で、大切に歌わせていただきました」。「袋に入ったくじが透明ボックスの中にあるのですが、1袋だけ豪華な“これ絶対普通じゃない”っていう袋が入ってたんです。それを引いたら見事に1番だったんです」と振り返った。

つばきファクトリーのリーダー山岸理子(21)は「お客さんの前で歌を披露するのも久しぶりだったので、鳥肌が立ちました。楽曲を聴きこんでたくさん練習して、歌詞もちゃんとお客さんに伝わるように歌い方も気をつけて歌いました」。

昨年「第61回輝く!日本レコード大賞」最優秀新人賞を受賞したBEYOOOOONDSの山崎夢羽(17)も「今回は久しぶりに応援してくださる方たちの前でパフォーマンスさせていただいたんですけど、やっぱりこうやって皆さんがペンライトを振ってくれたり拍手をしてくださるのって、すごい自分の力になるんだなって。1人1人が私の方を見てくださる思いを感じて、私ももっと上手なものを皆さんに届けなければ!というエネルギーをいただきました」と感謝した。

この日のコンサートでトリを務めたモーニング娘。’20の生田衣梨奈(23)は「本当に口から心臓が出るというか胃が出そうなぐらい過去イチ緊張したし、今までモーニング娘。やってきた中でも初の試みだからこそ、今までと違う意味で終わった後もドキドキしてるし。この緊張はいい意味での緊張だと思っているので、今回の経験を活動に生かして、ソロパートも増やせたらいいなって思います」と今後に生かす意思を示した。

また11日の初日にMCを務めたタレントで元モーニング娘。の保田圭(39)は「これだけ後輩メンバー1人1人の歌をじっくり聞く機会というものがなかなかないので、純粋に私は楽しんで参加させていただきました」。そして「先輩としては歌声がみんなすてきだったっていうのもありますし、後はやっぱり1人でステージに立つことってなかなかあることじゃないので、みんな尋常じゃなく緊張しているのを感じましたし、1人ずつ歌唱を終えて戻ってくると必ずそれを口にしてたので、『がんばれ』っていう思いの後に『すてきだったよ』っていう素直な思いで声をかけました。もし逆に自分がステージで歌う立場だったら、超絶緊張すると思います(笑い)」と語った。