フジテレビは31日、出演者のプロレスラー木村花さん(享年22)が死去して打ち切られた恋愛リアリティーショー「TERRACE HOUSE TOKYO」についての検証結果をHPで報告した。

社内関係部門を横断するメンバーを選任して検証。主に制作現場に関わる制作スタッフ、技術スタッフ、出演者、木村花さん所属事務所など計27人を対象として聞き取り調査を行った。内訳は制作スタッフはプロデューサー4人、ディレクター8人、アシスタントプロデューサー1人、アシスタントディレクター3人、PR担当1人の計17人。技術スタッフはカメラマン2人、音声1人、カメラアシスタント1人の計4人。 出演者はコスチュームの一件が起きた当時に同居していた出演者計4人。木村さんの所属事務所役員とマネジャーの計2人。

番組は、毎回冒頭に「台本は用意していません」というテロップを表示しており、あらかじめ創作した台本は存在せず、番組内のすべての言動は、基本的に出演者の意思に任せることを前提として制作されていた。

フジテレビでは「今回の検証では、本番組の制作スタッフ、出演者、その他関係者に聞き取りを行いましたが、こうした前提に反して、制作側が出演者に対して、言動、感情表現、人間関係等について指示、強要したことことは確認されませんでした」と説明しいる。

いわゆる「やらせ」があったと、一部で報道された事については「そのようなことは確認されませんでした。番組制作にあたっては、制作側と出演者の間で、撮影の方針や、スケジュール、テラスハウスでの生活に関することなど、最低限のルールを相互に確認することが必要不可欠です。そのため、出演者及び所属事務所とは、あらかじめ出演契約書(同意書兼誓約書)においてこれらを確認し、同意を得た上で、制作に臨んでいました」と説明している。

そして「収録現場においては、制作スタッフは出演者から日常的にさまざまな相談を受けておりましたので、これに対して提案や助言をすることもありました。制作スタッフから出演者に考えを聞いたり。助言をしたりしたりすることもありました。しかし、いずれの場合についても、専ら制作側が判断すべき事項を除き、出演者の意思に基づいており、出演者の意思に反して指示、強要するようなようなことことは確認されませんでした」としている。