女優石原さとみ(33)主演のフジテレビ系連続ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(木曜午後10時)の第4話が、6日に放送される。

石原演じる萬津(よろづ)総合病院の病院薬剤師・葵みどりが、患者の“当たり前の毎日”を取り戻すために奮闘する姿を描いていく。「アンサング」とは「称賛されない」という意味。たとえ脚光を浴びなくても、縁の下の力持ちとして患者を支える病院薬剤師たちのヒューマンドラマ。

第4話で末期の胃がんで入院している役を演じるのが、ベテラン俳優の伊武雅刀(71)だ。「ほぼ3カ月間の“無撮影”で、自粛生活明けの仕事が“死が目前に迫った老人がん患者”の役でした。世界中で死者が増え続け、死というものにまひしてしまったような今、ひとりの人間の死をめぐり、それを取り巻く家族の葛藤は、まさに今だからこそ見ていただきたい物語です。幸せな最期を迎えるためには、どうすればいいのか、その答えが見つかるかもしれません」と話している。

第4話では、みどり(石原)と小野塚綾(成田凌)が中華料理屋「娘娘亭」で食事をしていると、息を切らせながら、店の扉を開けて入ってくる辰川樹里(久保田紗友)がいた。父である店主の辰川秀三(迫田孝也)が「おかえり」と言っても、無視して奥の部屋に入っていく。顔色が悪かった樹里を、みどりは心配するが、父である秀三は「年頃の娘ってのは困っちゃうよね」とあっけらかんとした様子だ。

しかし後日、樹里は意識を失い、萬津総合病院へと搬送される。樹里は摂食障害に悩まされていたのだ。摂食障害は周囲の環境によっても引き起こされるため、みどりが秀三に環境に変化がなかったか聞くと、秀三の父であり、樹里の祖父・辰川太一(伊武)が、末期の胃がんで萬津総合病院に入院していることが明らかとなる。

一方、車の事故による、むち打ち症で萬津総合病院に入院している羽倉龍一(菅原大吉)に薬剤部一同は騒然とする。薬剤部のムードメーカー羽倉龍之介(井之脇海)の父親だったからだ。

付き添いとして来ている龍之介の母の志帆(宮田早苗)は、夫の入院をきっかけに、息子との久しぶりの再会に喜ぶが龍之介はどこか浮かない表情。志帆は、龍一の入院先を萬津総合病院にしたことを、龍之介に事前に伝えていなかった。「こうでもしないとお互い会ってくれないでしょ?」と言う志帆に、薬剤部の中ではいつも明るい龍之介が「余計なことするなって」と声を荒らげる。