ダチョウ倶楽部の肥後克広(57)寺門ジモン(57)上島竜兵(59)が、10月2日から東京・明治座で公演を行う。このほど、日刊スポーツの取材に応じて思いを語った。

「芸道45周年細川たかし特別公演、35周年ダチョウ倶楽部一座旗揚げ公演」と題したステージは昨年11月、愛知・御園座公演が大成功を収め、明治座から声がかかって実現した。「名古屋公演をやったからこそなんです。でも、まさかこんな事態になるとは思ってもいませんでした」と肥後。コロナの影響で稽古場もPCR検査が義務づけられ、公演も客席は半分、声援も基本禁止という異例の開催となる。笑いをちりばめた舞台だけに、客が大きな声で笑えないのは双方にとって痛手だ。上島は「俺は普段から笑いを取っていないから変わらない。デビューした時からずっとコロナ状態」と冗談を飛ばすが、肥後は「笑いで『間』が生まれるので心配はある」と胸の内を吐露した。だが「稽古でやれることをやって、あとは幕が開いてからです」と腹を決めている。

同公演には加藤茶(77)がゲスト出演する。上島は「何を言っても笑いに変えてくれる」。肥後は「志村けんさんと同じ空気」とし、寺門は「(芝居の)相手が生きるようにしてくれる」と続けた。一座にとって師匠でもある志村さんは3月、コロナで亡くなった。3人は「ぜひ見てほしかったですね」と語った。

肥後は最後に「こんな時代ですが、素直に楽しめる芝居なのでぜひ見に来てほしいです」と呼びかけた。【川田和博】