TBSの定例社長会見が30日、都内の同局で行われた。

27日に最終話を迎え、大ヒットした日曜劇場「半沢直樹」について佐々木卓社長は最終回で3度泣いたことを明かした。「(半沢の妻の)花さんがぎゅっとしたところ。半沢さんが記者会見で、今の世相を反映したかのような、みんなに謝れといったところで2度目。3度目は大和田さんが挑発しながら半沢の辞表を破ったところ」。

同ドラマの視聴データについて「1つ言えることはデータを取りましたが、一見すると男臭いサラリーマンの話。実は(視聴者層は)女性の方が男性の方より多い。突出したい、働きたいというのは男女の垣根なく、半沢と一緒に闘う気持ちになったのかなと思います」。「恩返し」という言葉は当初の脚本にはなかったといい、「優しさを返す言葉、鬼の形相のドラマではなく、優しい気持ちがあったことで感情移入することができたのかなと。それが女性の方に受け入れられた理由の1つかなと思います」と持論を述べた。

同ドラマの最終話は令和に放送されたドラマで最高の世帯平均視聴率32・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。全10話で20%の大台超えをした。