NHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜、午前8時)の22日に放送された第94回の平均視聴率が19・6%(関東地区)だったことが23日、ビデオリサーチの調べで分かった。 

同作から土曜の内容は1週間を振り返る形となっている。最高視聴率は第37回の22・1%。

主演は窪田正孝、ヒロインに二階堂ふみ。物語は高校野球の「栄冠は君に輝く」や、阪神タイガース応援歌「六甲おろし」などで知られる数々の名曲を手掛けた作曲家古関裕而氏とその妻をモデルにした、音楽とともに生きた夫婦の物語。

主題歌「星影のエール」をGReeeeNが歌う。朝ドラ初の4K撮影で窪田&二階堂のタイトルバック映像にも、その美しい風景が使われている。

あらすじは、ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の音楽を無事書き上げた裕一(窪田正孝)に、池田(北村有起哉)は映画「長崎の鐘」の主題歌を作らないかと声をかける。原爆の現実を克明に描いたこの作品と向き合うことで以前のような恐怖がぶり返さないか、音(二階堂ふみ)は裕一のことを心配するが、裕一は前に1歩進むために自ら進んでこの依頼を受ける。

裕一は原作者の永田医師(吉岡秀隆)に会うために、長崎に向かう。裕一は永田に会い、題材が大きすぎて、曲の着想のきっかけが欲しいと話す。永田は、ある若者から焦土と化した広島、長崎を見て「神は本当にいるのか」と問われたことを振り返り「どん底まで落ちろ」と答えたことを明かした。「その意味が分かりますか」と裕一に問いかける。裕一は「分かりません。教えて下さい」というが、永田は「自分でみつけることがきっかけになる」と語る。裕一はこもりっぱなしで答えを考える。

一方、吟(松井玲奈)の夫・智彦(奥野瑛太)は戦災孤児のケン(浅川大治)からネギの切り方などを教わり、ラーメン作りの仕事に精を出す。