小沢征悦(46)が4日、都内のEXシアター六本木で開催中の東京国際映画祭で上映された映画「水上のフライト」(兼重淳監督、13日公開)舞台あいさつで、映画祭の通訳に対し「英語、うまいっすね」って突っ込み、会場を笑わせた。

この日の通訳は、レオナルド・ディカプリオらハリウッドのスター俳優が来日した際、舞台あいさつなどで通訳を担当する第一人者の鈴木小百合さんだった。ハリウッドスターの発言をリアルタイムで、かつ日本人に分かりやすいように当意即妙に訳することで定評がある。その鈴木さんが、この日は外国人の観客向けに日本語のコメントを英訳する中、小沢が突っ込みを入れた。司会の笠井信輔アナウンサーは「打ち合わせで絶対、小沢さんは通訳に突っ込んでくるだろうと…案の定でしたね」と苦笑した。

鈴木さんは、主演の中条あやみ(23)が劇中で実際に競技用カヌーを操った件について「競技用カヌーに乗ると言うだけで、普通の人は1カ月かかると言われていたんですけど」と説明したことに対し、兼重淳監督(53)が「そうじゃなくて、体育大に通う学生さんがレジャーカヌー方競技用カヌーに慣れるのに1カ月かかる」と訂正したのも訳した。その直後に、小沢はすかさず首を突っ込み「It’s、Japanese Kenson(謙遜)」と言い、客席を笑わせた。笠井アナから「英語に対して英語で通訳しましたね」と指摘されると「多分、分かんないだろうなと思ってるんですよね、きっと」と笑った。

小沢は舞台あいさつの最後に、スランプや挫折した時、自分を鼓舞する心の持ちようは? と質問を受けると「これ、やっぱり英語で言った方が良いですか?」と笠井アナに問いかけ「どうぞ」と促されると「I drink a lot」(酒をいっぱい飲む)と答えた。その後「ちょっと真面目な話で、スランプとか挫折、失恋した問でも何でも良いんですけど、1回、自分を俯瞰(ふかん)して見るんですよ。100メートルくらい自分を浮かべると、街が見えてきてたくさんの人が住んでいる。誰かが経験している、自分1人じゃないと思うようにしています。人も経験しているから自分も頑張ろうと思える」と持論を展開した。