恒松祐里(22)が14日、都内のシネクイントで行われた主演映画「タイトル、拒絶」公開記念舞台あいさつで、山田佳奈監督(35)の演出と脚本のおかげで「自分でやったことのないくらい、気持ち悪い笑い方が出来た」と感謝した。

恒松は劇中で、ナンバーワンデリヘル嬢のマヒルを演じた。映画の終盤で、主演の伊藤沙莉(26)が演じたデリヘル嬢の世話係カノウが、ヒップホップMCの般若(42)が演じた店長の山下とやり合う中、マヒルが店に現れるシーンがある。そのシーンについて、「私は皆さんが乱闘しているところに突如、のっそり出てくるんですが、その時が私の感情のピークというか、そのシーンに向けて10日間くらいの短い撮影だったんですけど、感情をため込んでいたので。自分でやったことのないくらい、気持ち悪い笑い方が出来たんですよ」と笑いながら振り返った。

マヒルは店の空気を一変させるくらいのナンバーワンデリヘル嬢だが、その裏で女性として深い悲しみ、痛みを抱えながら、それを笑いとして表ににじませる複雑な役どころだ。恒松は「私の役って、痛みが伴えば伴うほど笑う役だったんですけど、痛みの限界点、沸点がおかしくなると、人ってこんなに気持ち悪い笑いになるんだ、というのが自分の中での発見。カエルみたいなクックック…という笑い。その笑い方が出来たのは監督と脚本のおかげ。新たな発見だった」と山田監督のおかげで感情の出し方と演技の幅が広がったと語った。