バレーボールの世界最高峰プロリーグ、イタリア・セリエAでプレーする石川祐希(24)が通称「春高バレー」こと「第73回全日本バレーボール高等学校選手権大会」のスペシャルサポーターに就任することが、大会を中継するフジテレビから4日、発表された。地上波番組や無料配信上で、高校生たちにエールを送る。

春高バレーは、11月29日に対戦組み合わせが決定。来年1月5日から10日まで開催され、都道府県大会を勝ち抜いた男女104校が出場する。本年度はコロナ禍の中、無観客で開催される。

日本代表のエース、石川は「春高バレースペシャルサポーター」として、フジテレビ系列の地上波放送に加え、インターネットスポーツメディア「SPORTSBULL(スポーツブル)」の「バーチャル春高バレー」でスペシャル企画に出演する。

石川は「僕もかつて出場した春高バレーが、多くの方々のご尽力によって、本年度も無事に開催されることを心からうれしく思います。そして、バレーボール史に残る今大会の放送に、サポーターとして携わらせていただくことを光栄に思います。僕にとっての春高バレーは“高校生活のすべて”でした。優勝という結果だけではなく、仲間と一緒にそこに向かって練習を積み重ねた毎日が、今でも僕に大きな力を与えてくれています。高校生の皆さんにとっても、一生大切にしたい瞬間がたくさん生まれる大会になるように、イタリアから全力でサポートしたいと思います」と話している。

◆石川祐希(いしかわ・ゆうき)1995年(平7)12月11日、愛知県岡崎市生まれ。小学4年生からバレーボールを始める。星城高校在学中、史上初の2年連続3冠(インターハイ、国体、春高バレー)を達成。14年に大学1年生で、当時史上最年少で日本代表に選出。同年、イタリア・セリエAの強豪クラブ「モデナ・バレー」と契約。大学在籍中にイタリアで3シーズンをプレーし、卒業後もイタリアでプロ選手とし手活動する。日本代表としては、15年のワールドカップで大ブレーク。昨年のワールドカップバレーでは、日本を28年ぶりの4位に導いた。今シーズンは、イタリア・セリエA「パワーバレー・ミラノ」に所属し、3試合でMVPを獲得するなど、リーグ唯一のアジア人選手として活躍している。