漫才日本一決定トーナメント「M-1グランプリ2020」は「マヂカルラブリー」が優勝した。予想で本命にしていた「アキナ」は622点で8位。対抗の「見取り図」は最終決戦では「おいでやすこが」とともに2票(ファーストラウンドは3位)。予想は外れたが、大阪日刊のお笑い担当として、大阪2組に「お疲れさまでした」と感謝を伝えたい。

決勝の2日前、大阪で開催されているアキナ秋山賢太(37)の個展のPR生配信が行われ、その中でM-1決勝の話に。山名文和(40)は「賞レースの予選で初めてずっと無欲でこられた」と話した。配信後のオンライン取材会で、その理由を聞いてみた。

山名は「遠回しに言ってもいいんですかね? 空がきれいやったからです」と答えた。秋山に「もうちょっと(答えを)近づけてもらっていい?」とツッコまれていた。2人は笑わせながらも、熱い、そして楽しんでいる思いを、丁寧に優しく語ってくれた。本番でも漫才を楽しみながら優勝してほしいと思った。

決勝前日に生出演したMBSテレビ「せやねん!」では、かなり緊張していることを明かしていた。そうして臨んだ本番。結果は8位だったが、本当にお疲れさまでした。

見取り図には、数日前、決勝の意気込みを聞いた。盛山晋太郎(34)は「ミルクボーイさんに続いて、三度目の正直で大阪にトロフィーを持って帰りたいと思います。大阪に錦を飾れるようにしたいです」と、大阪組の思いを語った。3年連続の決勝で毎年順位を上げてきた。4月に取材したときも「大阪ストロングスタイルのお笑い筋肉をつけたい」と話していた。「三度目の正直」はもちろん、西の漫才師としての思いは相当なものだっただろう。

リリー(36)にはどんなときも笑わせてもらった。盛山に続いて「大阪に錦を飾れるように頑張ります」と繰り返し「コピペ!?」とツッコまれていた。以前、M-1への準備を聞いたときに「MCが今田(耕司)さんなんで、本番も緊張しないように、家にいるときは今田さんよりタイトなズボンを履いてます。見慣れておこうと思って。めっちゃスタイルいいんで」と答えていた。

大阪を背負い、優勝に向けて走り続けた2人。本当にお疲れさまでした!【星名希実】