落語家桂南光(69)が17日、京都・南座で「古希記念 桂南光独演会 南光亭」を行った。この日から6月26日の大阪松竹座公演まで各地で開催する。

「古希を迎えましたはなし家の桂南光でございます。こんなん言ってますけど、まだ69歳なんです」とあいさつ。還暦記念公演も南座で開催しており「今回、古希を迎えて、今の方が感慨深いと申しますかね」と語った。

新型コロナウイルス感染拡大で、緊急事態宣言が京都にも発令され、南光は「もうこれはあかんな」と思ったという。それでも南座が感染症対策を取って開催に至り、南光は「『やりましょう』と言っていただいた。もううれしい限りでございます」と喜んだ。南座は全席1082席のうち、感染症対策として529席に制限。この日は満員となり、南光は観客にも感謝を述べた。

70年に故桂枝雀さん(当時小米)に入門。弟子入りを志願した当時や、10年目ではなし家をやめようと思ったことなどを振り返った。「辞めてしまうとうちの師匠と縁が切れる。それからズルズルズルズルと今日に至る」と笑わせた。「そんな私がこの南座で古希の独演会を…。本当に私は運がいい男やと思っている」と話した。演目は「火■(かえん)太鼓」「上州土産百両首」を披露した。

桂米輝、桂塩鯛、ザ・ぼんちも出演した。

※■は火ヘンに勹と臼を縦に並べる