新型コロナウイルスの感染拡大の影響で昨年3月中旬から休園が続いている米カリフォルニア州アナハイムにあるディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーが来月、1年ぶりに限定的に営業を再開することが明らかになった。米ディズニーランド・リゾートのケン・ポトロック社長が8日、開園20周年を記念して従業員に宛てた手紙の中で発表したと米ABCテレビなどが伝えている。報道によると来月中旬から、同パーク内で入場制限を行った上で食事やエンターテインメントが楽しめる特別イベントを行うという。再開日時は発表されていないが、週に数日間のチケット制での入園になると伝えられている。

カリフォルニア州では感染予防対策のためにテーマパークの営業再開は認めておらず、乗り物はオープンしないという。また、隣接するディズニーランドも営業再開のめどは立っていない。現在は隣接する商業施設ダウンタウン・ディズニー内の店舗や屋外での飲食のみ再開が認められているが、今回の発表によって今後の全面再開に向けた大きな1歩になると期待されている。

米ウォルト・ディズニー・カンパニーは昨年11月に米国内の従業員3万2000人を解雇することを発表しているが、今回の一部再開によってキャスト約1000人が仕事に復帰できる見通しだとCNNは伝えている。フロリダ州のディズニーワールドは入場者数を制限して営業を再開しているが、仏パリや香港のディズニーランドも休園が続いている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)