女優北川景子(34)中村倫也(34)らが11日、都内で、映画「ファーストラヴ」(堤幸彦監督)の初日舞台あいさつに出席した。

作家島本理生氏が18年に直木賞を受賞した同名サスペンス小説の実写化。北川演じる公認心理師・真壁由紀が、事件のドキュメンタリー本の執筆依頼を受けて、芳根京子演じる容疑者を取材するうちに、意外な真相が浮かび上がっていくサスペンスミステリーだ。

北川は初日を迎えたことに「やっと今日お届けすることが出来ました」と笑顔。「お客様の前でこうやって舞台あいさつをできてうれしいです」と喜んだ。

弁護士役の中村はあいさつで「元気ですか?」とアントニオ猪木のモノマネで会場に呼び掛けるも、声を出せない観客から拍手が返ってくると苦笑い。「ハンカチのご用意を。これから見られる方は。花粉症がね…」ととぼけて笑わせた。

映画のタイトルにかけて愛を感じたことを問われると北川は「(木村)佳乃さんとよく連絡を取らせていただくんですけど、お電話をいただいた。『景子ちゃん大丈夫? 疲れていない?』って。声がものすごく優しくて少し泣きました」とホッコリするエピソードを明かした。

中村は、エンドロールで流れるシーンについて触れて「台本にはなかった。監督が、役の描かれていない部分も描いてあげたいって思ってくださったところに愛を感じました」としみじみ語り、「全国の7000万人いる弁護士と公認心理師のみなさんにぜひ見ていただきたい」と呼び掛けた。