V6が、デビュー26周年を迎える今年11月1日をもって解散することが12日、ジャニーズ事務所の公式サイトなどで発表された。

メンバーの森田剛(42)は解散とともに同事務所を退所する。坂本昌行(49)長野博(48)井ノ原快彦(44)三宅健(41)岡田准一(40)は同事務所に残り、ソロで活動する。解散までの約8カ月間で、人気グループの“最終形”を見せる。

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年長組3人のトニセンと年少組3人のカミセンを合わせたユニークなグループで、つなぎ役となったのがちょうど真ん中の年齢の井ノ原快彦だった。

8年前のインタビューでは「デビュー時の10代、20代の10歳違いは大きいけど、最近は自然と感覚の違いがなくなってきました」と18年目の一体感を語った。

同じ演技派でも、ストイックな岡田准一と直観的な森田剛、永遠の少年のように見えながら手話も身に付けている三宅健、グルメリポーターもこなす長野博に料理はプロ級の坂本昌行と、よくぞここまでという個性派ぞろい。きれいな六角形のような個性のバランスが出来上がっていた。

昨年11月に最年少の岡田が誕生日を迎え、メンバー全員が40代となった。その頃のインタビューで井ノ原は「25年も続く秘訣(ひけつ)を良く聞かれるんですけど、たまたまとしか言いようがないんです。僕が44歳まで生きてきた秘訣は何かと聞かれたら、たまたま死ななかっただけですというしかない。それと同じように思えるんです」とどこか達観したように話した。「たまたま」には今日の発表を予見する意味も込められていたのだろうか。【相原斎】