日本テレビ系で3月27日午後7時から放送される「世界一受けたい授業 大阪桐蔭涙の卒業公演&世界のトップが教える 歴代神授業3時間スペシャル」では、「芥川賞『推し、燃ゆ』の作者宇佐見りん先生が教える“推しの世界”」のタイトルで特別番組を届ける。

日本テレビアナウンサーの桝太一先生の報道ニュースの伝え方を学ぶ授業、「大阪桐蔭吹奏楽部卒業公演に密着…子どもの力の伸ばし方、さらにこれまで放送した1300超の授業の中」から、えりすぐりの授業をまとめて紹介する。

「芥川賞『推し、燃ゆ』の作者宇佐見りん先生が教える“推しの世界”」の授業では、芥川賞受賞作「推し、燃ゆ」を入り口に著者の宇佐見先生が「自分の力だけで生きることが難しいときに、推しを頼りに生きる生き方もありなのではないか」とアドバイスを送った。

第164回芥川賞受賞作「推し、燃ゆ」。物語の主人公あかりは、通っている高校でも家庭でも「普通」のことができず、常に生きづらさを感じている。唯一の生きがいは、ある男性アイドルを推すこと。

「推しを推すことがあたしの生活の中心で絶対で、それだけは何をおいても明確だった。中心っていうか、背骨かな」

ある日、その推しがファンを殴ったことで炎上。さらに芸能界を引退すると突然発表する。生きがいである推しを失い、あかりはどう生きていくことになるのか、と物語は流れていく。

宇佐見氏は、番組出演について「世界一受けたい授業は、よく見ていた番組だったので作家も呼ぶことが意外で、すごくうれしかったですし、驚きました。収録は緊張しました」と感想を語った上で「でも、皆さんのなごやかな雰囲気や、本の内容をわかりやすく紹介したVTRなどにとても感動しましたし、すごく楽しかったです」と話した。