フジテレビの朝のワイドショー「とくダネ!」(月~金曜午前8時)が26日、最終回の放送を迎えた。

この日は、1999年(平11)4月1日の1回目の放送からメインキャスターを務める小倉智昭キャスター(73)が、まだ薄暗い中で車から降りて、フジテレビ入りするVTRでスタート。小倉キャスターは「やっぱり22年て長いわ。今日、改めて思った」と振り返った。

エンディングで小倉キャスターは「22年間、本当にありがとうございました。心から感謝します。今日、フジテレビに向かう車の中から、初めて朝日を撮りました。フジテレビの球体も撮ろうとしたけど、シャッターが降りなかったのはなぜなんでしょう(笑い)。番組は1人でできないと思う22年間でした。来週から『めざまし8』。谷原章介さんと永島優美アナウンサーを応援してください。僕がいなくても、絶対いい番組ができるんで。来週の月曜日から1人の視聴者として期待したいと思います。皆さん、本当にありがとうございました」と話した。

番組冒頭では、生放送のスタジオから「5646回目の放送です。おはようございます」とあいさつ。隣には、12年7月から5年3カ月にわたりサブキャスターを務めた、女優菊川怜(43)がかけつけて立った。

明るいブルーのジャケット姿の小倉キャスターは「こんなに明るいジャケットは初めてです。何が起こるか分からないから」と話した。

99年4月の番組開始からフジテレビを辞める19年9月まで20年半にわたり、サブキャスター、ニュースデスクを務めた、フリーの笠井信輔アナウンサー(57)も駆けつけた。19年12月に悪性リンパ腫にかかっていることを公表して闘病、20年6月に完全寛解にしたと報告した“戦友”の笠井アナに「頑張りましょう、最後まで」と話しかけられると「笠井に励まされてどうするんだ」と笑った。

そしてフィギュアスケート世界選手権、新型コロナウイルスなどについて伝えた。

1年延期された東京五輪については「いろいろ言われていますが、始まれば絶対にいいオリンピックになる。去年、取材証を取ったから、まだあるはず。オリンピックが始まればスタジオにも押しかけます」とリポートに意欲を見せた。

夫人からの手紙が「尊敬でています」と披露されると「尊敬していたんだ」と口にして「5年続けばいいと思っていたけど、まさか20年続くとは。家内が支えてくれたおかげです」と感謝の言葉を口にした。