女優の道を生き抜き「大阪のお母さん」と呼ばれた、女優浪花千栄子さんをモデルにしたNHK連続テレビ小説「おちょやん」(月~土曜午前8時)。愛国ものの芝居を続けてきた、千代(杉咲花)と夫で座長の天海一平(成田凌)率いる鶴亀家庭劇でしたが、戦禍は激しくなるばかり。大阪の街も大空襲に見舞われ、芝居の街だった道頓堀は見る影もありません。やがて日本は敗戦を迎えます。多くの犠牲を前にして、自分たちの芝居が市民を高揚させてしまったのではないかと、千代は悩みます。次回のあらすじを紹介します。

一平の電報で再結集した鶴亀家庭劇の面々。がれきの中でも芝居はできると、道頓堀の復興まで、旅一座として日本中を回るという新たな船出を決める。一方、亡き父・福助のトランペットと向き合おうとする一福。千代は旅立つ前に、福富楽器店があった場所で、みつえと福助の結婚のきっかけとなった芝居「マットン婆さん」を公演したいと提案する。みつえに笑ってほしい。願いを込めて、千代は舞台に立つのだった…。